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それでも貴女は、再び気高く咲き誇る。 -神崎莉央生誕祭2024-

2024年08月29日 00:14 更新        
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情報

キャラクター:神崎莉央(IDOLY PRIDE)

公開日:2024/08/28 pixiv / X
制作環境:Cintiq Pro 16 / CLIP STUDIO PAINT
リポスト:92(投稿から24時間後集計)
いいね:217(投稿から24時間後集計)
ブックマーク:6(投稿から24時間後集計)

裏話

 神崎莉央の2024年バースデーイラスト。過去で一番思想の強い作品になったんじゃないでしょうか。一昨年…2022年のバースデーイラストも「莉央を勝たせたい」という執念で描いた作品ですが、あの頃から結局莉央には、雑魚相手の勝利こそあれ、勝つべき相手へのリベンジの機会は与えられませんでした。それどころか、迷走し、あれほど魅力的だったパフォーマーとしての気高さを捨てようとさえしている。

 その結果がこれです。この絵の背景となるLizNoirの現在の立ち位置というのはpixivの方にも書きましたが、ここでも同じことを書いておきます。

 IDOLY PRIDEというコンテンツが始まって、序盤は明確に強者として描かれたLizNoir。ストイックなパフォーマーとして、楽曲、パフォーマンスで圧倒。リアルライブでも、先日のパシフィコ横浜での圧倒的なパフォーマンスは記憶に新しい…。そんなLizNoirが、5つのアイドルユニットの中で、唯一他の5ユニットに一度も勝っていない。

サニーピース:2勝1敗1分
月のテンペスト:2勝1敗1分
TRINITYAiLE:1勝1敗
ⅢX:1勝1敗
LizNoir:0勝2敗

最弱。

 かつてその強者の佇まいに惹かれた人は少なくないでしょう。そういう意味では、とっくにその魅力は失われています。神崎莉央はパフォーマンス一本でトップアイドルになるという志を、捨てたとまではいかずとも、自信を失っています。敗北する姿も、あれほどその背中を憧れさせた気高さを否定する姿も、あって欲しくない現実です。そして、その現実というのは、他の4ユニット及び彼女らを推している人達のほとんどには、特に何も思うところのないことでしょう。ライバル視されていないことすら、現実です。

 僕が望むことは一つ。
どんなに屈辱にまみれても、迷走しても、最後には失った気高さを必ず取り戻して、勝って欲しい。その時、これまでのすべての屈辱は、神崎莉央を纏う強烈なオーラへと変わるはずです。

 番外編2章の結末は、メインストーリー星空編の序盤及び莉央のプレミアムガチャで示唆されています。そして、僕があの番外編を見て一番胸が高鳴ったのは、瑠依が登場した時です。もう、その日はそう遠くない。あとは、どういう形で勝つのか。…もう一度書きます。最後には失った気高さを必ず取り戻して、勝って欲しい。

 今回の絵のメイキングの話もしましょう。

 莉央の周りに漂う戦績、そしてセリフ。莉央が言われたものも、そうでないものもありますが、神崎莉央のマネージャーである僕視点で尊厳が傷ついたものを選びました(NVGP決勝戦中止だけはちょっと違いますが)。もっとドロドロしたフォントにすることもできましたが、敢えて綺麗な楷書体にしました。悪気がないからこそ残酷な言葉であり、それらは呪いではないし、醜いものでもない。乗り越えなければならない現実だからです。

 もっと莉央に険しい表情をさせたり、汗をかかせることも考えました。実際、汗は描いてみたのですが、どうも違う気がしてボツにしました。気高さを取り戻した上で、華麗に気高く最高のパフォーマンスで勝つ。姿勢として泥臭さは持っているけれど、ステージ上ではそれは見せない。これがあるべき姿だと思いました。あとは、うっすら笑みを浮かべた方が僕らしいし、見栄え的にもいいかな…とも思いましたが、ここは「LizNoirに笑顔はいらない」を徹底しました。

 背景は、当初はステージを描こうと思っていて、その背面のモニターで顔のアップを映そう…と思っていたのですが、ふと思いついて、ステージやめて背景全部モニターにしちゃったらどうかな?と思ったら、こっちの方がいいじゃん!と。ちゃんと伝わってるか微妙ですが、背景の格子は液晶モニターのドットなのです。

 リポスト/いいね数は他の方と比べて落ち着いてはいた(言うてTOP10には入っていたとは思う)けれど、数名の方に感想を貰えたので、確実にいい絵を描けたな、という手応えがありました。はちはじ2が終わって、より「見た人から感想を引き出してナンボ」という思いが強くなったので、この絵は絶対にそれを達成する必要があったし、達成できたことが嬉しい。大鋼 断の現時点での最高傑作である、と今は断言できます。・・・でも、次はリポスト/いいね数でも満足できる数字を出したいですね。神崎莉央のマネージャーだから、神崎莉央の魅力を世に知らしめないとね。

(以上、2024年8月29日執筆)

   
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