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声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

豊崎愛生の進む道は、平野綾か堀江由衣か。グラフで見るオリコンウィークリー[2011/06/13付]

2011年06月08日 01:03 更新                  
カテゴリ: [CD売上]

お題

[徹底分析]豊崎愛生1stアルバムの売上を他のアーティストと比較。
・よくぞクッシーを起用した。
・「secret base」が3万枚超え。
・May'nが2万枚超え。低迷期を乗り越えたか。
・ClariSが7万枚超え。実に4ヶ月売れ続けている・・・
・今週いなくなったCD。

アニメソングアルバム売上分析

アーティスト 今週(万枚) 累計(万枚) 順位
豊崎愛生 2.24 2.24 7位
平野綾 0.28 1.68 31位
アフィリア・サーガ・イースト 0.21 0.21 46位
ALI PROJECT 0.16 0.78 61位

 豊崎愛生の1stアルバムが2万枚超えで7位。スフィアの2ndアルバムの初動を約6000枚上回るヒットですが、これは他の主要な声優/アニソン系のアーティストと比べるとどうなのか。

[徹底分析]
2000年以降の主な声優/アニソン系アーティスト本人名義の最大ヒットアルバム初動

アーティスト アルバム名 初動(万枚) 発売日
水樹奈々 IMPACT EXCITER 9.33 2010/07/07
坂本真綾 15周年記念ベスト everywhere 4.73 2010/03/31
堀江由衣 黒猫と月気球をめぐる冒険 3.36 2001/11/29
May'n メイン☆ストリート 2.59 2009/01/21
fripSide infinite synthesis 2.34 2010/12/01
平野綾 RIOT GIRL 2.29 2008/07/16
豊崎愛生 love your life,love my life 2.24 2011/06/01
angela PRHYTHM 2.14 2006/03/15
田村ゆかり シトロンの雨 2.03 2010/09/08
茅原実里 Sing All Love 1.97 2010/02/17

注:思いつく範囲で挙げたので、大事な人が抜けているかもしれません。また、90年代を主戦場とした林原めぐみやTWO-MIXなどは調査していません。あくまでランキングではなく、参考の表と考えてください。

 こうやって見比べると上から数えた3人の突出ぶりが凄い。堀江由衣は10年前・・・歌手デビューから3年後のアルバムで、アイドル声優として人気絶頂の頃ですが、水樹奈々と坂本真綾はそれぞれデビューから10年、15年の積み重ねあっての数字。

 ちなみに、堀江由衣はオリコンチャートにランクインできなかったデビュー後2シングルの後、10年間で初動1万枚以下だったのはたったの1回だけ。それも9966枚。こんな売れ方をしているのは僕の知るところでは、堀江由衣ただ一人。同様に下積み期間の短かった平野綾は2年間初動1万枚以上をキープしましたが、その後失速していきました。豊崎愛生はまだ1年。

 堀江由衣はアニメタイアップを歌いつないだのに対し、平野綾はハルヒからブレイクしながら、ノンタイアップを軸としていました(茅原実里も同様)。豊崎愛生は平野以上にアニメとは離れた音楽活動をしているのが残念と言えば残念ですが、豊崎愛生らしさを、『けいおん!』に引きずられることなく構築していったのは凄いですね。あれほどCDが売れたアニメのサウンドを取り入れない姿勢。

 ミューレの宮本マネージャーは「大ブレイクより10年後、20年後もきちんと仕事を続けていられることのほうが大切」と言っていますし、豊崎愛生本人の性格からしても、そう大きなファン離れを起こすようなことはしないでしょう。ただ、5年、10年・・・と経過した時に、若い声優ファンがとっつきづらいアーティストになっている可能性はあると思います。水樹奈々のようにはならないでしょうね。良くも悪くも個性派なのには違いないです。

アニメソングシングル売上分析

アニメソングオリコンウィークリーグラフ(2011/06/13付)

 今週はシングルの新譜は落ち着いていました。そんな中で新譜トップだったのが、何と45位の串田アキラ。完全にノーマークでした(爆)『トリコ』のOPなんですね。このご時世でクッシーを起用した人には心から賞賛を贈りたいです。

 旧譜では、「secret base」が3万枚突破。この調子だと、最終的に3.5万は軽く超えそうですね。『あの花』は相変わらず好評を維持しているようですし、町おこしの活動も活発なようですから、そこから一般層に広まっていくようなら面白いですけどね。オタク層と一般層の両方の支持はノイタミナの目指すところでしょうし。

 May'nが2万枚突破。それと同時に、本人名義でのシングルの自己記録を更新しました。じわじわと売れているのは曲が評価されてる証拠ですから、いい傾向ですね。快進撃を続けていた同時発売のスフィアが今週姿を消してしまったのに対し、長らく低迷していたMay'nの復活。面白い構図です。

 ClariSは7万枚突破。週間売上は1000枚をきり、そろそろトーンダウンの様子ではありますが、もうかれこれ4ヶ月・・・水樹奈々の「SCARLET KNIGHT」の牙城は崩せずとも、「POP MASTER」を抜き返したり、見せ場もありました。あとどれだけ売れるでしょう・・・

 今週100位圏内から脱落したのは、ファンタズム(FES(榊原ゆい)、中村繪里子&清水愛、天下取り隊、今井麻美、Printemps、玉川茉莉 (中島愛)、スフィア、飛蘭の8組。お疲れ様でした。

 来週は林原めぐみ、TWO-MIX、國府田マリ子ら90年代に活躍したキングレコードの声優アーティストのベストアルバムが多数リリースされます。それから、『花咲くいろは』のイメージソング集。シングルでは期待できる新譜はないかな・・・夏アニメのシーズンまでは落ち着きそうですね。

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