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『あの花』はアニメ業界の転換期の象徴?グラフで見るオリコンウィークリー[2011/05/16付]

2011年05月11日 21:08 更新                  
カテゴリ: [CD売上]

お題

・『あの花』EDの「secret base」、2週目も絶好調・・・!
・『あの花』のヒットは、業界の転換期の象徴か。
・アニメスタジオのネームバリューがものを言う時代だよね。
・愛美はアニソングランプリ出身。優勝できなくても意義のある大会だったか・・・
・今週いなくなったCD。

アニメソングシングル売上分析

アニメソングオリコンウィークリーグラフ(2011/05/16付)

 先週の大量ランクイン状態は落ち着き、新譜も愛美の1枚だけ。

 茅野愛衣、戸松遥、早見沙織が歌う『あの日見た花の名前を僕はまだ知らない』のED、「secret base ~君がくれたもの~」が13位。初動に対しての2週目の売上としては凄いものがあります。2週目以降が強いアニソンは本編が好調な証拠。『まどマギ』のコネクトとかと比べると数字で見劣りはしますが、2011年のTOP20くらいには入ってくるんじゃないでしょうか。2009年も2010年も、2万枚売れてもTOP30に入れないレベルでしたが、今年は『けいおん!』や『AngelBeats!』みたいな化物がいませんし、半端なアイドルユニット立ち上げ等で、業界がキャラソンブーム自体を収束に向かわせつつある感じさえします。

 ところで、原曲が発売されたのは10年前の8月。あの頃ZONEを耳にしていたティーンエイジャー達は、もう年齢的にはいい大人。『あの花』のストーリーも、何やら面白いことになってて話題を集めてるようですね。ノイタミナ枠で、『一般』に媚びないキャラクターを使いつつ、懐古という身近なテーマで勝負している好感の持てる作品。『まどかマギカ』しかり、長らく続いたキャラクターにアイドルをさせる時代から、徐々にストーリー志向に傾き始めたアニメ業界の転換期を象徴する曲・・・というのは言い過ぎでしょうか。この曲を歌う3人はアイドルではなく、あくまで登場人物に過ぎない・・・と聴いていて思うのです。そういう曲調だから、というのもありますけどね。

 22位のヒャダイン、23位のエリオをかまってちゃんも好調を維持で、共に1万枚突破。主題歌の売上からアニメ本編のヒットが推察できるのは『あの花』、『日常』と『電波女』の3作でしょうか。京アニとシャフト・・・アニメスタジオのブランドがモノを言う時代ですよね。A-1はどうなんでしょ。

 62位の愛美(あいみ)は、『アスタロッテのおもちゃ』のOPでメジャーデビュー。声優もやってますが、元々は佐咲紗花が優勝した「第3回全日本アニソングランプリ」の大阪予選大会優勝者の寺川愛美。あの大会は優勝者がその後あまりブレイクした様子がなくて、今のところありがたみがないのですが、彼女が今後人気が出れば、出場すること自体に大きな意義ができるかもしれませんね。

 来週はスフィア VS May'n。アーティスト単独の人気ではスフィアがリードしているでしょうから初動ではスフィアが勝つでしょうけど、『緋弾のアリア』のタイアップ効果次第では累計での逆転もあるかも。

 今週100位圏内から脱落したのは、JAM Project、牧野由依、飛蘭、美郷あき、OLDCODEX、ULTRA-PRIM with 白玉中女子ソフテニ部、椎名へきる、『真剣で私に恋しなさい!!』 キャラソン、栗林みな実、大槻ケンヂと絶望少女達の10組。お疲れ様でした。

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