DAIMONZI-X

声優/アニソンレビュー&CDデータ語り  

大独断!DAIMONZI-Xが選ぶ2010年アニソンTOP10

2010年12月30日 00:07 更新                  
カテゴリ: [雑報]

超個人的に気に入ったアニソンBEST10。

今年のランキングは「君は10曲中どれだけ知ってる?」的なレベル。
もうキャラソンの時代だけど、専業シンガーも頑張んなきゃさ(´ー`)

ランキングと感想

10位:MOON SIGNAL[スフィア]

 『おとめ妖怪ざくろ』のOP。スフィア初と言えるアニメソングらしいアニメソング。スフィアらしい爽やかさに加えて、「恋心+熱血」という要素をデジタル・サウンドで押し出す!このオープニング・テーマなら、否応無しにアニメの内容に期待してしまう!そういうアニメの看板ソングでしたよね。(でも1話見てギブアップしたのは内緒)

9位:渚のSHOOTING STAR[戸松遥]

 その明るいキャラクターの割にまったりした曲が多い戸松遥。そんな彼女に期待していたのはこういう曲!アレンジャー・古川貴浩のナイスなベースラインにノりながら、いい味だしてるコーラスに包まれながら、ハッキリした発声が持ち味の戸松遥がキャッチーなメロディーを歌う!PVも素晴らしかったですね。来年はこういう曲でアニメタイアップをやって欲しいな、と期待しているのですが。
レビューも書いてます→ 渚のSHOOTING STAR[戸松遥]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況

8位:sugar sweet nightmare[星井美希(CV.長谷川明子)]

 コミックス『アイドルマスターブレイク!』3巻の限定版についてきた、元々は『化物語』で堀江由衣が歌っている曲。長谷川明子の歌声が、あまりにも感傷的。若さ・・・青臭さ・・・危険な苦悩・・・センチメンタリズム。そういったものがイントロの印象的な激しいメロディーで滝のように押し寄せてくる。神前暁は電波ソングで有名だけど、現代でこういう曲を書ける数少ない作曲家さん。体調不良で長期休業に入られるようですが、ゆっくり養生して、いつの日か、きっと戻ってきてください・・・!
この曲と好対照な曲のレビューもどうぞ→ Sunrise![長谷川明子]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況

7位:セキララ・ララバイ[江藤不二子(CV.伊藤静)]
 『いちばんうしろの大魔王』の江藤先輩のキャラソン。中盤以降完全にネタキャラ化していた人ですが、本来のキャラのセクシーさ、黒さ、高飛車さと阿九斗への想い・・・そういったものをぶつけてくる曲です。この曲と江藤先輩の演技で伊藤静に俄然注目するようにもなりました。

6位:tear[菊地真(CV.平田宏美)]
 歌声の格好良さではアイマスで群を抜く真と、ElementsGarden中山真斗のタッグ。まるで水樹奈々の曲・・・といった第一印象ですが、平田宏美が完全に真として歌っていて、この自然な力強さはキャラソンでしか聴けないシロモノ。大きくイメチェンしたジャケット画像に騙されてはいけません。菊地真はやっぱり格好いいんです。・・・でも、歌詞の内容は未練タラタラなんですよね(爆)曲と歌さえ良ければいい音楽だと思える典型例と言えましょうか。

5位:MOON ~月光~ ATTACK[月影ゆり(CV.久川綾)]
 『ハートキャッチプリキュア!』のキュアムーンライトのキャラソン。他のプリキュア完全置いてけぼりの圧倒的なパワーソング。壮大で、力強くて、あまりにも神々しい。間違いなく、2010年最強の音楽でしょう。そんな鬼神のごとき曲に、ゆりさんの歌声がのる。物静かなゆりさんの歌声が一層の悲壮感を感じさせる・・・。「つらい時、アニメソングに励まされた」という人は少なくありません。が、この曲はそんな生やさしいものではない、「一緒に戦ってくれるアニメソング」です。あなたに立ちふさがる苦境をねじ伏せるための闘気になってくれる曲です。

4位:Confutatisの祈り[ARTERY VEIN]
 衝撃でしたね。美しく突き抜ける今井麻美と、爆発的に力強い喜多村英梨のヴォーカルがからみ合えば、これほどまでに凄まじいものになるのか・・・と。このハーモニーは唯一無二。「からみ」の3文字が相応しく、なおかつ"タメ"と"爆発"を詰め込んだサビ・・・!濱田Pは、よくぞこれほどの曲を生み出してくれたものです。2010年はARTERY VEINに最も注目していたし、売上はともかくクオリティは究極でした。活動、継続してほしいな・・・!

3位:Wishes Hypocrites[藤村歩、豊崎愛生、茅原実里、平野綾、日笠陽子]

 『けいおん!!』と『ハルヒ』から2人ずつ連れてきて、藤村歩を足した超売れっ子声優陣の競演。でも、この曲はもう、何と言ってもイントロなんですよ。せっかくの豪華なソロパートを無視してでもリピートしたくなるイントロのギター。あとは平野綾・・・カーチャ様とゆかいな仲間たちの、畑亜貴らしい火傷しそうな危うい歌詞を堪能すればよろしい。
レビューも書いてます→ Wishes Hypocrites[聖痕のクェイサー]のレビューと歌詞、カラオケ配信状況

2位:つよいするどいしょうがくせい[高垣彩陽、明坂聡美、戸松遥]
 僕が今年ハマりにハマったアニメ、『みつどもえ』。この曲の魅力は・・・三つ子の声が聴けること!とりわけ高垣彩陽演じるみつばの張り切りぶりが凄い。食べ物に釣られて、ノリノリでレコーディングして、その後には悲惨なオチが・・・という背景までが想像できてしまう。まさに「やっ!ちゃっ!たぁ~!」。戸松遥・・・ひとはのやる気のなさっぷりも面白い。明坂聡美のふたばの声は、聴いてるだけで何か幸せな気分になってくる。歌詞は、これまた畑亜貴のカオスなもの。是非ヘッドホンで聴いて、3人の声を存分に楽しんでみて欲しい・・・!

1位:HEART GOES ON[池田彩、工藤真由]
 『ハートキャッチプリキュア!』によるこの曲こそが、『けいおん!!』、『AB!』さえも凌駕する、まさに2010年最高の劇中ライブソング。あのライブシーンを見てしまった人間にとって、この曲は特別な存在。工藤真由は僕にとって、『GOGO!』の頃からの理想のヴォーカリストですが、池田彩との組み合わせが、また素晴らしい!曲も詞も、歌声も、プリキュアらしい純粋さ、爽やかさ、力強さに溢れている。深夜アニメではできない音楽。シリーズの根底に流れる"不屈"の魂が土台になっているから、この曲を聴いて、絶望から這い上がりたくなる・・・!作詞・青木久美子、作曲・高取ヒデアキ、編曲・籠島裕昌・・・プリキュアシリーズに欠かせないクリエイター陣に、感謝だ!

総括

 今年は売れ線じゃない、マイナーソングが揃いました。一番売れたのが10位の「MOON SIGNAL」で、2.24万枚。時点が1位の「HEART GOES ON」の1.49万枚ですが、これはc/w曲。その次は渚のSSで0.8万枚、tearの0.75万枚(ただしアルバムの1曲)、つよいするどいしょうがくせいの0.62万枚(これもc/w曲)・・・その他の5曲はいずれも3000枚にも届いてません。どんだけ売れ線の曲を敬遠してるんだ自分・・・まぁ放課後ティータイムやガルデモも聴いてたけどね!

 歌手をざっと見てみると、工藤真由以外は全員声優で、10曲中6曲がキャラクター名義。実力派アニソンシンガーに魅力的な曲が出てこなかったな、という印象。(ランク外ですが)fripSideなんかも曲の良さと声の良さで攻めてますし。その点でガルデモはいいクオリティを見せてくれたかな、と思ってますけど。

 所謂"熱血系"と言える曲が・・・「MOON ~月光~ ATTACK」くらいしかなかったんですよね。スフィアの「REALOVE:REALIFE」に、アイマスステーションの「DEAD or ALIVE」あたりは結構聴きましたが、ロックとかそういうのを超越したオーラを持った曲が不在でした。まぁ、バトルアニメが無ければどうしようもない話ではありますか・・・

 ただ正直に書くと、今年はニコ生でアニサマを見てても全然面白くなかったんですよね。唯一ガルデモが目を引いたくらい。昨年、「作曲家を軸に、新しい風は吹きつつある」と書きましたが、残念ながら時代を読み間違えていたようです。神前暁は来年長期休養に入ってしまいますし、2011年はアニメ業界ともどもこじんまりとしてしまうのではないか、と心配しています。

 まぁ、最後にちょっとした希望を書くと、ヴォーカルでは面白い人材が出てきてます。ARTERY VEINの次回作には期待せざるを得ないし、LiSAはガルデモを離れた後、良きプロデューサー、良き作曲家に恵まれれば面白いな、と思ってます。早見沙織は、そろそろ声優業で新境地を開拓してもいい頃。そうなればキャラソンも俄然楽しみですよね。スフィアは各々のソロ活動で、より個性が際立ってきました。それが楽曲に反映されてくれば、、初期~中期の頃のJAM Projectのようなエキサイティングな個性のぶつけ合いをしてくれるんじゃないでしょうか。まぁ何にせよ、昨年も書きましたが、結局、アニメ次第です。アニソンなんてのはね。

   
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